NICOとスピッツと私と

NICOが先か、Spitzが先か。

「        」


なんで、とか。
いやだ、とか。
そんな気持ちよりも先に、
「ああ、そうか」
って思いが滲んできました。

本当の理由は何にも知りませんが、
彼らのどことなくやり切った感じを
何となく、
そんな気がしていた、
という程度には
QUIZMASER追加公演の
前後くらいから感じていました。

ツイッターをやんわり離れたのも
それが理由です。
でも、やっぱり期待するし、
イイニコ関係の内容を
呟いてみたりもしました。
終わってしまうかもしれないね
なんてことを、
誰かに言うこともしなかったです。


第一報を知ったのは、
NICO友達からのLINE。
大阪がぐっと冷え込みを見せた
金曜日のお昼。
偶然座った25番のテーブルで
体が温まるランチメニューを選んで
ご機嫌に口に運んでいた時でした。
体温ではないところがスッと冷えて
いくのを感じました。

数時間後には
Yahoo!のトップニュースになっていて
もっと他の事でここに載ってるところを
見たかったなあなんて思いながら。

でも全く飲み込めなかった訳ではありません。
むしろ、やっぱりかとさえ思いました。


アンニュイな女性が窓辺で佇んでいるような、
そんなアルバムを作りたい

この夢は、
QUIZMASTERで果たされたのか。
あれは確かに、
セルフタイトルと言っていい作品だった。

最後に謎を残して去っていくのか。
でも「アンニュイ」をモチーフにした画像で
たばこの煙に包まれた
けだるそうな女性とかも見たことある。
そう思えばやはりあれは。


とにかく今は、この先も、
この決断に反対する気持ちはなくて。
彼らが決めた以上、
もう、誰が何と言おうと、
この先の景色を一緒に見る事はなくて。
新しい曲を聞かせてくれる事もなくて。

こんなにも縋って、
道しるべだと思って、
私自身を投影した
NICO Touches the Wallsが無くなっても、
私の人生はあっさりと続くわけで。

スピッツの魅力を
分からせてくれたことも。
ストレイテナー
出会わせてくれたことも。

感謝しています。


スピッツ
ストレイテナー

こんな大人のバンドになってほしいと
理想にしていたGRAPEVINE

これからも存在するのに
NICO Touches the Wallsが居ない。


それでもきっと、縋るものがなくても、
やっぱり、私の毎日は繰り返されるわけで。


その中で、
いつかまたねって話は、
私は今は考えられないです。
悲観しているのではなくて。

「いつかまたやろうね」なんて思いで
NICOが終わるなんて無いと思ってます。

でも何年か経ってから、
そういう話が自然に出たのなら
その時は喜びたい。


今を埋めるピースはどこにも無い。
グッバイも、アディオスも、バイバイも、
どの言葉でも言い表せない
別れの時を感じてます。
生きているのに、残るものはあるのに。

ただ、そのことだけが寂しいです。
それだけです。

 


本当に、寂しい。