NICOとスピッツと私と

NICOが先か、Spitzが先か。

 昨日、Zepp Nambaで起こったことを。

 とりとめなく書くので、纏まりはありません!!


ネタバレを含むのでご注意下さい。












 

2017/11/29 ロックロックこんにちは!1日目

スピッツは「歩き出せ、クローバー」を

演奏しました。

私がスピッツのファンであると同時に

NICO Touches the Wallsファンである以上、

これは大事件です。

 

 

1曲目「死神の岬」ショックから

何とか現実世界に舞い戻ってきたころ、

マサムネさんがアコギを

グレッチ(みなとのやつ)に持ち替えていた。

空も飛べるはずとか歌うのかな?と思って見ていて。

4曲目の演奏が始まった瞬間、

いちえちゃんと抱き合って手をつないでいました。

空気の最後の振動が止まるまで。

 

 

あ、最初に言っておきますがこのお話長いです。

 

 

スピッツの「歩き出せ、クローバー」は、

名盤中の名盤「ハチミツ」に収録されている曲。

 

優しく、柔らかく、でも強く逞しく、

そして儚い歌です。

マサムネさんのアコギと、

テッちゃんの優しいアルペジオ

ゆったりとしたリズムで

クローバーの草原の中を進んでいくような。

でも「戦車」「削り取られていく命」

「混沌の色」「消えかけたケモノの道」

など、穏やかでない言葉も出てくる。


映画「フォレストガンプ」のような曲と

マサムネさんが言っていたな。

 

2015年の12月のこと。

「ハチミツ」は20周年を記念して

トリビュートアルバムをリリースすると

発表されました。

この日の事は生涯忘れることはないでしょう。

なぜなら、そのアーティストの中には

我らがNICO Touches the Wallsの名前が

あったからです。

↓のリンクからコメントも見てやってください。

http://sp.universal-music.co.jp/compi/hachimitsu20/

(愛ゆえに取り留めのないコメントに

なるところが愛しい)

 

 

ボーカル光村龍哉は小学校3年生の時、

ロビンソンに衝撃を受けて曲を作り始めました。

ロビンソンがなければ、

を作ろうなんて思わなかったかもしれない、

と彼は言っています。

「何度乗っても気持ちいいな、この風は」

https://ameblo.jp/nico-touchesthewalls/entry-10412219454.html

これ名言ね。


 

バンドを始めた頃から、

8823」や「水色の街」を

カバーしていた彼らですが、

トリビュートアルバムに呼んでもらえるだなんて。

 

そしてその楽曲こそ

「歩き出せ、クローバー」なのです。

(自分たちで候補を出したと言われていますが

他の候補めっちゃ気になる)

 

NICOは、原曲よりテンポを上げて、

ギターソロのアルペジオ

煌びやかなものよりも力強く

感情的なものに変えました。

そしてそこにコーラスをマシマシに

盛り込んだのです。

 

トリビュートの中には、

エレキでブイブイやっちゃったり、

暗くなりすぎちゃったりして

世界が変わってしまったカバーもありましたけど

普通はそうなっちゃうと思うんですよ。

だってスピッツですよ。

あのみずみずしさに正面から勝負したって

個性が負けるか曲が死ぬかだって

思うのは当然だと思うんです。

 

だからスピッツファンとしても、

NICOファンとしても、

再生ボタンを押すまでは

喜びと不安の渦の中でした。

 

みっちゃんの「uh~」というハミングと

アコギで始まるクローバー。

彼らは、大好きなスピッツに対して、

スピッツの個性である「アコギ」と

強みである「コーラスワーク」を使って

真向からアレンジしたのです。

 

大きく変えず、でもコピーではない

絶妙なバランスでアレンジされた

「歩き出せ、クローバー」は

201771日、ロックロック20周年の二日目

スピッツ本人の前で演奏されました。

後にも先にも、

NICOがクローバーをやったのは

今のところこの日だけです。

 

そしてそれを見ていたマサムネさんから

NICOの方がいいんじゃない

NICOにあげるためにこの曲を書いた気がする。」

というこれ以上ない評価を得ることになります。

(それを最前列で見ていた私は

人生最高の時を迎えていた)

 

あれから1年後のロックロックで、

スピッツは「歩き出せ、クローバー」を

やってくれました。

(噂によると12年ぶりだとか)

 

そしてその歩き出せ、クローバーは、

原曲を変えないというポリシーを

貫くスピッツには珍しく

若干のアレンジがされていました。

 

マサムネさんがアコギではなく

エレキを持ったこと。

テンポを少し上げたこと。

コーラスを入れたこと。

 

これがどういうことか、

本当のことはわからないけど、

私にはNICOスピッツ

本気を出させたとしか思えません。

 

1年前には「NICOにあげてもいい」と

言っていたクローバーを、

1年後には本家がアレンジしてやっちゃうんですよ。

NICOにあげるなんて言ったから、

もうやらないの?」って

思われてるならやろうかな。的な。

天邪鬼のバンドだもの、やりかねない。

 

しかもそれについては一切MCで触れない。

「懐かしい曲やってみました」って

理由だったらそう言うと思うんです。

「ちょこっと懐かしい曲やってみました」って。

 

本当に何も言わないから、

本当のことはわからないし、

私の妄想100%かもしれないけど。

 

 

でも私は確かに今、

四葉のクローバーを2本握りしめています。

 

一緒にこのクローバーを

摘み取ることができなかった親愛なる

仲間たちの想像力と、

その愛情に届きますように。

 

そして私自身が決して

この正夢を忘れないように。