NICOとスピッツと私と

NICOが先か、Spitzが先か。

12/5 醒めない 大阪フェスティバルホール

 

約3年ぶりのフェスティバルホール

関西にあるホールの中でも、

とびきり歴史があってとびきり設備のいい会場です。

 

あんまりフェスティバルホールでライブを見ることがここ最近はなくて

おそらく小さな生き物ツアーで来たのが最後かと。

 

あのときはマサムネさんが声が出なくなって

日程的にバースデー公演だったんですけど翌年の1月に

振替になったんだったかな。

後輩を誘っていたので、あわてて調整したな。

 

そんな思い出深いホール。

私の座席は3階8列でした。

遠すぎて、、、でもこんな気持ちは後に払拭されるのです。

 

張り切って感想を書いていきます。

 

 

※以下ネタバレ※ 

 

 

※以下ネタバレ※ 

 

 

※以下ネタバレ※ 

 

 

※以下ネタバレ※ 

 

 

※以下ネタバレ※ 

 

 

 

 

 

みなと

本人たちが登場せずとも、

置いてあるギターでこの曲から始まる事が予想できる笑

ただこの曲のイントロが感じさせる「幕開け感」

登場のSEはわくわく感を与えてくれる一方、

みなとは少し後ろめたさみたいなものを感じながら

ゆっくり船を出すような気持ちにさせてくれます。

「君ともう一度」の「もう」の声の張り方が好きすぎて

いつも血管爆発しそうになるんですけど

さすがフェスティバルホール

過去3回、ロックロック含めて5回の内

一番美しい「もう」でした。


恋する凡人

今回のツアーは、曲間が短いのが印象的。

畳みかけるように素早いリスタート。

みなとから一気に地に足をつけて駆け上がっていくこの感じ、

ふわっと舞い上がって押し上げられるようなこの感じ、

スピッツのライブならではだと思います。

 

日曜日

間髪いれずに、インパクトたっぷりなイントロが。

オリックスで初めて聞いたとき、

いまこれやる?まじ?めっちゃノーマーク!ってなりました。

「色白~」からの崎ちゃんのドラムが良すぎて、

先ちゃんしか見れない。緩急つけて動く手元。

崎ちゃんタイムが終わるや否や、ぎゅいーーん!と入ってくる

テッちゃんのギターに、心臓がいくつあっても足りません。

 

運命の人

打ち込みの音が聞こえてきて、

これまたいつもよりはやくアコギをかき鳴らし始めるマサムネさん。

神様・・・神様・・・神様・・・君となら・・・このまま・・・

の「a」の音が凄く明瞭で。

マサムネさんは母音の音が霞まない、籠もらないところが

本当に他の歌手の方とは違うなあと思うんです。

日本語の良さというか、単語一つ一つをハッキリと浮き上がらせますよね。

喋るときは滑舌わるいのに笑

「君となら・・・」からフェードインしてくる崎ちゃんのドラム!

何回も聞いているのに何回でもたまりません。

前の方で聞いていると、その時その時の大きな音で

アンバランスさを楽しむのも醍醐味で(そこが好きなんですけど)

後ろにいると丁度いい感じに混ざり合って本当に心地良い。

 

コメット

クージーのキーボードとマサムネさんのアコギだけなのに

力強く、でも哀愁を感じさせながら始まるこの曲。

途中で「ダダダダダダダ」とどんどん音を大きくしながら

入ってくる崎ちゃんの連打がまたかっこいい。

間奏で、アコギをかき鳴らす手をマサムネさんが大きく払う仕草をするんですけど

私はそこが大好きでいつもそこばかり見てしまいます。。

 


チェリー

和歌山に続いてチェリー!

空も飛べるはずでくると思ってたけど

アコギのままだったからびっくりしました。

名曲はどこでいつ聞いても名曲です。

私は「みなと」は2016年版「チェリー」だと思ってて

「いつかまたこの場所で君と巡り会いたい」から20年たって

「君ともう一度会うために作った歌さ」って宣言してると

勝手に思って勝手に感動しています。

みなとは結成、デビューからあの事件、そして現在までを回想してる曲で、

色々あった上でもう一度君と巡り会うための「いつか」が今きたのかなと。

そう思って色んなレビューを読みあさっていると、

「チェリー」は童貞卒業曲ではなくて、

自分たちが何かから脱するための曲だったんじゃないか。

と言っていた方がいたので余計にそう思いました。

 

ビギナー

崎ちゃんの得意な「どっしり系しっとり」来ましたー!!

もうイントロから、イントロから、ドラムかっこよすぎて・・・!

せーの、で全員でばーん!と演奏してからの、

しっとりとした歌い出しにキュンとせずにはおれませんわ。

「幼いころの魔法 心で唱えたら 安らげることもあるけど」

ああ、ため息のでる声の美しさ。まっすぐ、まっすぐ遠くまで届きます。

フェスティバルホール効果がよりそれを際だたせて感涙。

歌い出しと、ここを歌うとき必ずイヤモニを押さえる姿も好きです。

 

アカネ

和歌山できいたアカネは、オリックスで聞いたアカネより

とーってもキュンとしたんですけど

フェスティバルホールではフラットな気持ちで聞けました。

「からだのどこかで彼女を思う」がエロすぎると思う私です。

この曲も、ポイントポイントで声を張る箇所が多いので

鮮やかな夕焼けを見ながら、堤防沿いを歩くような

そんなイメージにぐっと引きずり込んでくれます。 


グリーン

回を重ね毎に好きになりますね。。

アルバムで聞いたときも、ツアーで聞いたときも、

好きなんだけど、まだ違うよみたいな謎の気持ちになってて(何様)

でもライブで育つタイプの曲だなあと思いました本当に!

スピッツって元々がライブでやることを意識して曲を作るので

ライブと音源とのギャップってそこまでないんですけど

この曲は本当に演奏の度にスクスク育っているというか。

凄くパワーを集めて大きくふくらむタイプで、

でもそれをどこまでも制御できるスピッツ(とクージ)に

かっこいいという言葉以外何を言えばいいのでしょう。

「あふれるよ(イケボ)」からの「あふれてるよ~!!」で

絶対的な支配者として君臨するマサムネさん。

最後の「あふれてるよ~」も、「o」で終わる日と「u」で終わる日があって

私は「o」でおわる方が好みです。

この曲では多分グレッチを使ってると思うんですけど、

こういう曲ってあのタイプのギター使いたくなるというか、

マッチするんですかね?

どうしてもNICO天地ガエシでみっちゃんがとちおとめを

かき鳴らす姿を彷彿とさせます。

あれは多分グレッチではないし、音もじゃじゃ馬だし

全然違うんですけどね。

 

 子グマ!子グマ!

他のメンバーが楽器を持ち替えるか替えないかくらいのタイミングで

テッちゃんのイントロがなります。今回のツアーほんと次が早い笑

私はこの曲は、日曜日の次に崎山×三輪ペア萌えするんですけど・・・。

「君がこけないように 僕は祈るのだ」から

低音響かせて入ってくる二人のドラムとギター!

かっこいいよーかっこよすぎるよー。

 シングアロングするところ、テッちゃんが低いところ歌ってる声が

聞こえてくるのも萌えます・・・。CDじゃ感じられないもの。

 

バニーガール

この曲のイントロほんとライブで聞くと最&高

リーダーとテッちゃんが左右にばーっとせり出す、

あの動き出すタイミングとか凄い好き。

しかもテッちゃん、どの公演でもめっちゃ前まできてる気がするわ。

リーダーは相変わらず走り回ってて時々思いがけないところにいるから

びっくりしてしまう笑

フェスティバルホールは花道がないので、自分のマイクからクージ機材

までの間をなんどもクルクル回ってました。

だれか彼に場所を、広い場所を与えてあげてくれ笑

「オンリーユーッ」のところで指さししてるマサムネさんあざといです。

 

 
ヒビスクス

私がこのツアーに1回でも多く行きたいと思った要因の一つになっている曲。

バニーガールであがりきったテンションを一旦落ち着かせる為、

ここでは一呼吸おいてイントロが入ります。

会場からの歓声を遮らないように、でも間があきすぎないように「ここ!」

というところを狙ってイントロを引き始めます。

このタイミングのはかり方、毎度クージーお見事でかっこいい。

クージー→テッちゃん→リーダー→崎ちゃん&マサムネさん

と、サビまでの間に一人ずつ演奏に加わっていく感じもたまらないですね。

「過ちだったのか あいつを裏切った」って歌い出したマサムネさんの

ちょっとハスキー掛かった声の出し方。

こんな風に歌われたらもう聞き入る以外の選択肢ありますか?と言いたい。

「恐れるな 大丈夫もう 恐れるな」の高く声を張ってるところ、

すんごーーーーーく良かったです。ドキドキしました。

そして何より「あの岬まで」と歌う瞬間。

1000000000%私の事じゃないんだけど、

「岬」って漢字で「みさき」って発音で・・・ああありがとうございます・・・。

アウトロは、また一人ずつ演奏から抜けていって、

リーダー→テッちゃん→クージーの順に照明が消えていくのが

すごくいいです好きです。

 

 モニャモニャ

マサムネさんのギターで始まるこの曲。

演奏はじまった時、まだテッちゃんイスに座るか座らんかぐらいで、

ギターすら持ってなかったんだけど笑

今回要所要所みられるこのマイペースな感じ凄い好きです。

 

ロビンソン

まさかの!まさかの!!まーさーかー!のロビンソン!!!

今日絶対雪風やと思ってた!!雪風も聞きたかったけど

ロビンソン!今回のツアーでやるの!?しらなかった!

もう高まりすぎて・・・。

やはり我々NICOファンを兼任している者にとっては、

国歌と同じくらい人生に組み込まれているんですよ・・・。

この会場でロビンソンを聞くのは2回目でしたが、

とっても綺麗なルーララでした・・・。

20年以上も前の曲を、変わらないキーで、変わらない歌声で

歌いきる草野マサムネ本当に恐るべし。

偉大だと言って喜ぶ人じゃないのは分かってるけど、

本当に偉大な人だと思うなあ。 

 

楓は割といつでもやってくれる、

スタメンの位置にいますよね。

ファンじゃ無い人が「楓好き」っていう率の高さ

私の経験上すごく高い。

そう言った意味では、ファンからも愛されてて

スピッツ詳しくない人からも支持されてるこの曲を

披露する意味ってすごくあるのかなと。

大サビ前の一瞬弾き語りになるところ、

マンネリ化してるって言われても私は好きですよ!

あんまり大きくライブアレンジする人たちじゃないし

こういうのもいいんです。

 


醒めない

最後の盛り上がりへのファンファーレ!

テッちゃんとマサムネさんが

同じメロディを別の音程で一緒に弾いてる時の

(当たり前だけど)揃った手の動きに萌えて悶えてしています。

しかし、この曲はこれくらい後半に持ってきてこそ生きますね!

2,3曲目にやるだろうと予想してたツアー前の自分どつきたいです!

一頻り盛り上がって、あースピッツ最高だなーと思わされて

もう折り返したな、もう終わりが見えちゃったな、って

思い始めるこの時間帯にぶっこまれて「まだまだ醒めない」と!

ああ幸せ。「まだま醒(Sa)めない」の「a」が素晴らしい。

「最初ガ(ga)ーン」の「a」も然り。

「君と育てるつもり」の「君」でちゃんといれるように生きていこう。

 

けもの道

スーパー田村タイム!

今回はペットボトルの水はまき散らすわ(これはマサムネさんのせい?笑)

ベースは下に置いちゃうわで実にハードでした笑

オリックスでは「なにわの日の出」だったけど

今回は「大阪の日の出」でした。

私こっちの方がしっくりくるわ!

「あ(a)まりに青(ao)い空の下」の「a」がいいですよね。

どの音でのばしたらこの曲の歌詞は綺麗なのかって

絶対凄い計算してると思うの。まんまと巻き込まれてるよ私。

 今回はじっとして見てる、腕も振らない!と思ってたけど、

気づいたら両手上げてました。無理に決まってました。


トンガリ'95

「君はいま誰よりも」の指さすの、

頑張ってやってる感がたまらないよね。

あんまりやる人たちじゃない

から、小出しにされると照れる、私が照れる。

多分やってる本人も恥ずかしいから

2階と3階の間くらいを見てやってる笑

ロビンソンも、トンガリも、20年前の曲なのに

今でもこんなにフレッシュに演奏する

アラフィフのおじさんたち。

本当に貴重だなと思います。

当時のままでは歌えなくなってしまった人って

やっぱり多い印象だし。

日本の音楽シーンの為にも、

このおじさんたちを守らないとと思います。(誰)

  

ハチの針

スーパー崎山タイムを経て!

「最低限きみに届けばいいな」の「君」は

前に雑誌のインタビューで

「ライブに来てくれるお客さんには最低限届かせたい」

みたいなこと言ってたからそことイコールなのかな?

と勝手に解釈しています。

だとしたらツアーの最初からやってくれよー!!

私は後半3公演いけたからいいけど

初めて福岡でハチの針やったと聞いたときは

羨ましすぎて溶けそうだったもの・・・。

「シラフで恥を~」のところ、テッちゃんのカッティングに聞き惚れる。

「忘れないだろう きらめいた汗と希望」の時のリズム隊もよい。

 

8823

イントロを引く時、腰を落とすマサムネさんを見下ろす・・・。

「誰よりも早く駆け抜け」からの爆発力!

Aメロ、Bメロは低音で、サビの直前で高音へ持っていく展開は

スピッツとても多いと思うんですけど(春の歌とかもそうですよね)

そこで綻びなくなめらかに駆け上がるマサムネさんの声って

本当に稀有というか他にどこにもないですよね。

「愚かな事だって風が言う だけど・・・」

からのマサムネさんソロ!も見所なんですが、

私はいつもバッキングギターに徹するテッちゃんにやられています笑

 

こんにちは

アルバムの最後の曲でもあるこんにちは、は、

ツアーでも本編最後を飾っています。

イントロが鳴るだけで寂しくなる。。

しかもとっても短い!

「嬉しくなると 涙がホロリ 反逆者のままで 愛を語るのだ」

という歌詞が最強に好きです。

「反逆者」と聞くと

「正義は信じない」と歌っていた遠吠えシャッフルを思い出す。

そうか、こんにちはって「ミカンズ」とか「グラスホッパー

みたいにスピッツを定義する歌だったのかもしれない。

そう思うと猛烈に感動する。

だって今まで「醒めない」にループする為の入り口だと思ってたから。

「こんにちは」で終わって、「覚えていてくれたのかい?」で始まる。

輪廻転生っぽくてそこばっかりにとらわれていたな。

後一回、ツアーで聞けるのでじっくり聞き直してみよう。

 

青い車

アンコール。

このイントロ、どうやってるんだろうっていつも思う。

一人で歩いてたはずなのに遠く後ろから青い車が走ってきて、

通り過ぎる瞬間に一瞬白い光で目がくらんで

気づいたら助手席に座っていたような、

そんな不思議な感覚になる疾走感。

この曲を聞いて改めて、スピッツ変わらないなと思いました。

ロビンソンもそうだけど、当時の青さみたいなものを

いまでも歌声の中に残すマサムネさんは凄いと思います。

そしてどれだけ時間が経っても、

大きくアレンジを替えたりこねくりまわすことをしない

4人の演奏。

あの時とこの時の四人がそこにいて悶えます。

 

ナサケモノ

情けない獣イコール、

マサムネさんが思う草野正宗の姿なんだろうか。

足にもなる、飯も作る、涙は頂く、とか

尽くすタイプって言ってたし笑

でも幸せにしてあげられなかった人がいて後悔してるのかな。

後悔先に立たず、な感じが

つぐみと似てるなあと思ったり。

本編にこの曲が出てきてないことに

気づいてなかったのいつも反省する。


野生のポルカ

あああ終わる、終わっちゃう。。

と思いながらも、この曲のイントロに胸高鳴らせずにはいられない。

前の方にいると、照明がばーん!となりすぎて真っ白の世界でスピッツ見えない!となるのだけど、三回席は人型ですが見えました笑

最後のシングアロングの「大団円感」がたまりません。

「細道かける~」の一番高いところをマサムネさんが歌い始めると、

本当にいよいよ終わりだあああと。

でも、3回目にして初めて冷静に全体をちゃんと見れたな、と満足。

出来ることなら前で騒いでいたいけど、

複数回行くことができるなら3階席もいいですね。

特にフェスティバルホールは本当に音響が最高です。

 

 

最後は今ツアー初の遠征。

鳥取県へ参ります。

私の醒めないツアーファイナル。

後悔しないようにするぞ!!